猫のしつもん箱 ②

第3章 猫のキモチを知る
猫のしつもん箱 ②
猫に関する素朴な疑問に、私たち猫がお答えします。基本的な「猫のナルホド」を理解して、もっと猫を好きになろう!!
※猫に関する一般的な回答です。猫の性格や個体差によって必ずしも当てはまるとは限りません。

 猫のカギしっぽが幸運を呼ぶのは本当なの?

本当かどうかは私たち猫にはわかりませんが、カギしっぽを「鍵」に例えて「幸せの扉を開けてくれる」とか、曲がったしっぽが「幸せをひっかけてくる」など、幸せを呼ぶ猫として大切にされているようですね。
カギしっぽは、ミックス猫に多く基本的には遺伝的なものだと言われています。私の聞いた話では、カギしっぽ猫は長崎県に多いそうですよ。
でも私からすると、猫と生活していること自体が幸運で幸せなことだと気づいてほしいと思いますね(笑)

 


 猫によってどうして肉球の色が違うの?

猫の肉球はもともと黒い色だったことが研究で分かっているそうですが、今は様々な色の肉球を持った猫がいます。基本的には毛色によってだいたい決まってるみたいです。私は茶トラなんで濃いピンク、白猫さんはピンク、黒猫さんは黒、キジトラさんはこげ茶や黒など。もちろん例外もありますが、毛色の薄い猫の肉球は色も薄く、毛色の濃い猫の肉球は色も濃いそうですよ。

 


 いつも玄関に出迎えてくれるウチの猫は愛情深いの?

まぁ決して愛が無いわけじゃありませんが、猫のキモチは案外冷静かも知れません。
家の中は猫のテリトリーなので、出迎えに行くのは侵入者チェックと言いましょうか、侵入者の匂いを嗅いで本物の飼い主か確かめている場合もあります。
もちろん帰ってくるのがうれしくてお出迎えにいそしむ猫もいるとは思います(笑)
ドアが開くと待ち構えているような猫は、好奇心旺盛か、やや神経質な猫の場合が多いです。

 

 


 猫は犬と比べて知能が低いの?

 私たち猫は、犬のように芸を覚えないから頭が悪いようなイメージをもたれますがそれは誤解です。動物の知能を知る上で目安になる脳化指数をみても、猫と犬はそれほど差はありません。
猫は単独で行動する生き物なので集団で行動する習性がないため、「命令に従う」「相手を喜ばせる」などの感覚は必要ありません。逆に犬は群れで生活していたので、それらの能力が必要だったのです。私たち猫は芸ができないのではなく、する必要がなかったのです。
人間の世界でも様々な生き方があるように、これはどちらが凄いということでなく、猫と犬の生き方の違いなのです。


※イラスト/しげるさん(イラストAC)